医王寺
真言宗



医王寺境内からの風景
医王寺境内からの風景

桃林山慈眼院医王寺は平安時代の弘法大師の開基と伝えられる真言宗の寺院です。
本尊は木造薬師如来立像で県の重要文化財に指定されています。
慶長年間(1600年)福島正則が藩主となり、鞆城代大崎玄藩がこれを再興しました。現存する鐘楼は1642年(寛永19年)福山藩主水野勝成の建立。
本堂は1685年(貞享2年)四代水野勝種の再建したものと伝えられています。
医王寺から15分ばかり登った所にある太子殿からの展望はすばらしいものです。
1826年オランダの医師シーボルトはツツジや松の観察のため小径を登りました。

鞆港から望む医王寺
鞆港から望む医王寺
太子殿より鞆港を望む
太子殿より鞆港を望む

太子殿

医王寺の裏山の中腹にある。
ここからは鞆港や瀬戸内の島々の展望が素晴らしい。
宝篋印塔
宝篋印塔(ほうきょういんとう)総高405cm

「享保七壬寅年(1722年)・・・各投浄財造之」(『桃林山畧記』)とあり、宗派を問わず、多数の町人が寄進した造形的にも見事な石塔である。
宝珠の鎖から九輪、請花、笠、塔身、反花座、基壇まで当時のままの姿で建ち、鞆港の景観によく溶け込んでいる。
鐘楼
鐘 楼

鐘楼は1642年(寛永19年)に福山藩主水野勝成が寄進し、その後修復されている。
鐘は鞆の商人から寄進されたが、その後供出され、近年新造された。

医王寺の仏像
医王寺の御本尊(木造薬師如来立像)
木造薬師如来立像 木造薬師如来立像
木造薬師如来立像 県指定重要文化財
像高79cm、寄木造、玉眼入り。白毫(びやくごう)をはめ、螺髪(らほつ)は左螺で肉髻(にっけい)の痕を残している。この像は医王寺の秘仏として厨子に納められ保存がよく、台座などはすべて当初のものである。
着衣の彫法は写実的で、特に胸部の複雑な衣文や左右両手の臂(ひじ)より垂れる法衣のたもとはよく時代の特色を現している。
耳朶に(じだ)に孔を貫き、唇に紅をさしている。室町時代中期の作。
御本尊は公開されていません。

木造地蔵菩薩坐像 木造地蔵菩薩坐像

像高:33cm 総高:70cm
柔軟で女性的な雰囲気をを持つ秀作である。
室町時代末期の作

木造阿弥陀如来坐像 木造阿弥陀如来坐像  市指定重要文化財

像高:48cm
寄木造、白毫(びやくごう)をはめ、肉髻(にっけい)の痕を残し、螺髪(らほつ)を切り込み、姿態の整った美作です。
室町時代中期の作。


木造十一面観音立像 木造十一面観音立像  県指定重要文化財

像高:75cm 台座:28cm 総高:103cm
金箔でなく、木肌を生かした技法で、古仏の雰囲気を表現した檀造物彫刻の魅力的な仏像。
室町時代中期の作。

大日如来像 大日如来像
聖天 聖天

参考文献:鞆の浦歴史民俗資料館編「鞆町 鞆の寺院」
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